尼崎市の「創造力育成事業」の一環で、パティシエの 小山進(こやますすむ)さんをお招きして、お話をききました。
TVや雑誌でも紹介される有名な「小山ロール」の生みの親である小山さんは、宝塚市出身。私たちにとって大変親しみのある話し方で、あっという間の楽しい1時間でした。
お父さんがケーキ職人で、お母さんには「ケーキ屋には絶対なるな」と言われた小山さんが、パティシエの道を選んだきっかけや、
小さい頃からやってみたい仕事はたくさんあったが、それが全て今につながっていることなど
さまざまなお話をしてくださいました。
質問タイムには、小山さんは「“照れ”をなくそう」とも呼びかけてくださいました。「真面目にやるのを恥ずかしいと思ったらだめだよ」という言葉は、まさに中学生にとって大きなの課題の1つを指摘していただいたように思います。
そして、「お菓子作りの基本ってなんですか?」「役立った本はなんですか?」「進路について悩んだことはありますか?」などの質問があがり、答えだけでなくこれからの生き方・考え方のアドバイスもそえて話してくださいました。
最後に、感謝の気持ちを込めて、生徒会から花束を贈りました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
~生徒の感想より~
1年生
●「自分で自分を決めつけている」という言葉が心に残りました。私はいつも人前で話すときは緊張して頭が真っ白になってしまい、声が小さくなってしまうけど、「大きな声を出せて緊張しない」と思ったらちゃんと発表できるのかなと思いました。
自分で決めつけたら、できることもできるようにならないから、自分を決めつけないように頑張っていきたいなと思いました。
●小山さんは、「今、目の前にあることをきちんとすれば、今後へとつながっていく」という話をしていたから、僕も目の前にあることにぶつかっていこうと思いました。
小山さんが、「照れ」はできるだけ早くなくしいた方が言いと言っていた。確かにそうだなと思ったし、チャンスを逃していたかもしれないなと思いました。
2年生
●私は日頃、宿題などを考えずに答えを見ていて、だから頭にも入ってこなくて、テストではとても悪い点です。でも今日、小山さんが「まず考えろ」と言っているのを聞いて、いつまでも答えを写しているのはダメだよなあ~と思いました。少し前、先生に「勉強はまだまだだけど、頭の回転は速い」と言われました。それを母に言うと、「回転が速いなら覚えるのも速いんじゃないの?」と言われ、少し頑張ろうと思いました。これらから、誰かの一言で勇気を持てることがあることを実感しました。
3年生
●小山さんがケーキやお菓子を作っている理由として、自分のためやお金儲けのためではなく、相手を喜ばせるためにとか、相手の気持ちを考えて、お客さんが喜んでいる姿を見ることがやりがいだとしてパティシエをしているところがすごいと思いました。だから小山さんの名前が有名になっていくんだと思いました。
生徒の質問のときは、質問が聞こえないなら前までつれてきて、質問をちゃんと聞いて、きちんと自分の人生の体験をもとに、真剣に答えていたり、一人ひとりの質問を丁寧に答えていくところも、小山さんの素晴らしい人格なんだなと思いました。その中に、「迷うときは考える」という言葉があったので、自分も迷ったときは立ち止まって考えてみようと思いました。