尼崎市立女性センタートレピエ から講師の方をお招きして、3年生を対象に『デートDV』についての講演をききました。
体の傷は治ったことが見えても、心の傷が治ったかどうかは目に見えないということや、をお話いただきました。
また、保健委員会の男女3組が“とあるカップルの会話”を再現してくれました。
1組目は、女子が男子に「男の子って、普通コーヒーに砂糖入れないんじゃないの、まずそう」と批判。
2組目は、男子が女子に「何で友だちと一緒に帰るの。好きだったら彼氏のことを優先するんじゃないのか」と怒る。
これらを例に、DVとは力の暴力だけではなく、言葉の暴力もあること。
そして、「I(アイ)メッセージ」が大切だということ教わりました。
相手を責める言い方にならないためには、「自分」を主語にして「私は~と思う」ということを伝える必要があるということです。
3組目の再現では、男子が女子に「最近一緒に帰っていないから、さみしいな。話したいこともあるし・・・」と自分の気持ちを表現しながら一緒に帰りたいことを伝えました。
それに対し、「そうだね。じゃあ、明日は一緒に帰ろうよ」と女子が提案し、お互いに納得して会話を終えることができました。
講演が終わり、教室で感想を書きました。みんな真剣な表情です。
今日感じたことを忘れずに、お互いを尊重する付き合いをしてほしいと思います。
~生徒の感想~
●デートDVを5人に1人も経験しているときいて、すごく多いと思いました。僕は付き合ったことが無いけれど、今日の話を聴いていたら、対策しだいでこれから10人に1人、20人に1人と減っていくんじゃないかと思いました。(男子)
●誰でも好きな人にはいちばんに思ってほしいと思うけど、その方法を間違ったらダメだとわかった。自分の嫌なことを相手に伝えるもの大切だけど、相手が自分の気持ちを言える環境を用意してあげるのも恋人としての義務なんだと思った。友だちがそういうことで困っていたら、助けてあげられる人になりたいと思う。(女子)
●今日の講演会を聴いて、DVの怖さをよく知ることができた。私は今までDVがどんなものか知らなくて、女の人が男の人に殴られるものなのかなと思っていた。でもそれは一つの例であって、女の人が男の人を殴ることもあるし、性的なものや暴言、精神的に追い詰められたりするのもDVなのだと知って、とても驚いた。劇では、会話の中身が中学生でもありそうで、決して他人事ではないなと思った。今付き合っている人たちだけでなく、私たち中学生全員がDVの存在をしっかりと知って、これからの自分自身や友だちに、もしもこういうDVに巻き込まれてしまう時があれば、相談したり相談に乗ったりしないといけないと思う。(女子)