だれも見ていないからこそ(進路通信第「image」18号)

 

だれも見ていないからこそ
 
マンションを支える杭(くい)をめぐる不正問題が、世間をにぎわせています。「見えないところだから、手を抜いてもバレないだろう」。そんな思いが、責任者をよぎったのでしょうか。多くの人々の安心・安全なくらしをおびやかしてしまうというイメージは、できなかったのでしょうか。
 私たちの日ごろの生活にも、同じことがいえるかもしれません。「だれも見ていないからサボってもいいか」と考えるか、「だれも見ていないからこそ、がんばろう」と思えるか。その差は、自分の将来をイメージできているかどうか。ちょっとした考え方の差が、結果の大きな差につながります。
さて、尼崎市内5校の特色類型の説明会がありました。その内容の一部を紹介します。
 
1.市立尼崎 国際総合類型
定員36人。国際交流などを通じて国際的視野を育成する。カリキュラムは基本的に普通科と同じ。1年生のときは、複数志願の生徒と合わせて2クラスつくる。入試は面接と小論文。面接では「主体的、協動的に学ぶ力」を重点的にみる。勉強と部活の両立を目指し、グローバル感覚をみがきたい生徒に来てもらいたい。
 
2.尼崎双星 音楽類型
 定員20人は、3年間同じクラス。吹奏楽部が実績を残している。音楽を通じて教養を深めてほしい。一般入試で入っても、音楽類型に入るチャンスがある。
 
3.尼崎北 環境類型
定員40人。複数志願とカリキュラムは同じ。地域清掃や行事に参加するなど、課外の体験学習がある。1年は環境類型クラス。2年以降はバラバラ。全体の上位80人はスーパークラスに入り、学習する。入試は小論文と面接。今年は、特色で入学したうちの2人が国公立大へ、10人が関関同立へ進学した。
 
4.尼崎西 スポーツ・コミュニケーション類型
 定員24人。普通科のスタンダードクラスに所属する、スポーツを通して社会性を生き抜く力を養う。運動部に必ず入ることが条件。海洋実習、スキー実習のほか、トレーニング理論などを学ぶ。3年間同じクラスにまとめることはない。入試は、実技テスト(新体力テスト、ラジオ体操など)、面接。
 
5.尼崎小田 看護医療・健康類型
 定員36人。1年はバラバラのクラスに所属し、2年生から1つのクラスに。将来は看護師、理学療法士、スポーツトレーナーなどを目指す。一般で入学しても、2年から類型のクラスに入ることもできる。入試は面接と小論文。
 

月別アーカイブ