緑の相談所のボランティアの方に「とちの木のひみつ」を披露して頂きました。さて、カップの色に注目! 鮮やかな水色の正体は? 実はこのカップにはとちの木の枝が入っていて、 ブラックライト(紫外線ライト)を当てると水が鮮やかに色づくのです。なぜでしょうか…これは、西洋とちの木の樹皮から出る「エスクリン」(6,7‐ジヒドロキシクマリン配糖体)という物質が、青い光を出す現象で、1929年, P. Kraisという科学者が発見しました。エスクリンは紫外線(波長350mm付近)を当てると青紫色の蛍光(430nm付近)を発しますが、綿や麻、レーヨンなどの白い衣料に輝くばかりの白さを与える効果もあります。蛍光増白剤として、黄ばみ防止のため家庭用洗剤に配合されていて、他にも紙やプラスチックの増白にも使われています。 斉藤隆介のお話「モチモチの木」では、夜中にモチモチの木に火が灯って、明るく輝いているのを豆太が見ますが、このモチモチの木…じつはとちの木なんです。もしかして月明かりの夜に、このモチモチの木(とちの木)が月の光に照らされて、蛍光を放っていたのかもしれませんね。 | |
みんな興味津々です。 | 公園の散策 相談所職員さんによる説明 |
細かい毛に覆われた冬芽をルーペでよく観察します。 | 春の準備も着々と、芽の 中にはおしべやめしべがぎっしり。 |
参考資料 SEN-I GAKKAISHI(繊 維 と 工 業) P-178 「色」 特 集 白さと日本人の好み 駒城 素子