1月22日(木) ピッコロシアター劇団員の方々による出前授業が行われました。前半は、心身をほぐすゲームをしました。後半は、いよいよ詩の学習。一人一文ずつ「生きる」の詩を読みます。そのあと6人グループになって、詩の解釈に基づいて身体表現し、1枚の写真にまとめます。子どもたちに感想を聞くと、「体を通して表現することで、詩のイメージや意味解釈が、より鮮明になってきた」「グループ活動を通して、解釈に広がりや深まりができた」「教室で学ぶ授業とはまたひと味違って、楽しく学習できた」 等の返事が返ってきました。体感体得したことを今後の学習や生活にも活かしていきたいですね。 「生きる」 光村図書6年国語下の最後の詩教材である。作者は,谷川俊太郎。 この詩は、「生きているということ」について、身近で日常的な事例を列挙しています。、一見まとまりのない表現のように思えます。しかし、読み進んでいくと、「自分は生きているんだ」と改めて感じさせる内容です。つまり、当たり前のことを通して、「生きる」「生きている」ことを考えさせるようになっています。私達は何気ない毎日に「生きている」ことを逐一意識はしていませんが、そのひとつ一つ、その瞬間瞬間がまさに生きていることの証なのです。したがって、この詩は、観念的哲学的に「生きることの意味意義」を問い詰めるようなものではなく、日常を当たり前に過ごす中で、「生きていること(いのちあること)」の有り難さ、や素晴らしさ、「ひと」の輝きを見出すものです。自分の日常生活を肯定的に再確認し、生きていることへの満足感や充実感を抱かせてくれます。 第一連 「生きているということ」を 五感を通した具体的な事例であれこれ取り上げています。 第二連 「美しいもの」に出会うことの大切。それは見かけでなく、本物本質的なの美しさです。 第三連 [泣ける][笑える][怒れる][自由]。「泣く」ではなく「泣ける」つまり「○○できる」 自発的な感情ができることを含めた自由です。 第四連 いま…その一瞬一瞬が、時空の流れの中に刻み込まれています。 第五連 人間以外の動植物や自然にも「生きているということ」の事実があります。 「他者を愛すること」「心温かく手を差しのべること」 それは 「いのち」を大切にすることです。 |