2月1日に、5年生の環境体験学習をおこないました。
菰樽(こもだる)を製造している、株式会社岸本吉二商店の皆さんにお越しいただき、お話を伺いました。
創業百年余りで、現社長は4代目だそうです。
「菰樽(こもだる)」とは、日本酒を入れる杉樽に藁(わら)でできた「菰(こも)」を巻いて「菰縄(こもなわ)」で縛った樽のことです。「菰」は今で言うプチプチのようなもので、運送時に杉樽を守る役目をしているそうです。
最近では鏡開きなどに使われることでよく知られています。
菰を巻く職人さんを「荷師(にし)」と言い、一人前になるのに3年はかかるそうです。
この日は、ものづくりや絵が好きという、若い男女お二人の荷師さんが来て下さって、実際に菰を巻くところの実演もして下さいました。
子供たちは興味深く、とても熱心に見ていました。
樽の向きや上下を変えたり、樽の上に乗って縛ったり、全身を使って巻いていきます。
できあがった菰樽を持ち上げてみると・・・
「お、重い・・・・・・」
ちなみに、赤系デザインの菰樽は発泡スチロール製ですごく軽い!!
赤系の菰樽は、学校に寄付していただけたので、全校児童に見てもらえるように展示します。
次々に飛び出す質問。ちょっと踏み込んだ報酬についての質問も!!
もしかすると、この中から未来の荷師が誕生するかも!?
全国シェア90%以上の岸本吉二商店さんの菰樽。日本の伝統文化を守り、未来へ引き継いでいくことを誇りに、昔ながらの製法で職人さんがひとつひとつ丁寧に作ります。
そのようなとても貴重な会社が校区内にあるということは、とても幸運で素敵なことです。
伝統を守ることは年々難しくなってきているそうですが、この塚口の地でいつまでも作り続けていただきたいと願っています。