昨日の放課後は、図書室で先生達のお勉強会(校内研修会)がありました。
今回は、ワーキングメモリーについてです。「ワーキングメモリー」とは、短時間、頭の中に情報を保持し、頭の中で操作する能力で、脳の作業場やもメモ帳のようなものです。
例えば、43×67 のような暗算をすると、かなりワーキングメモリーに負担がかかります。
また、気が散ったり、他のことを同時に行ったりすると、ワーキングメモリーから情報が失われてしまいます。いったん失われた情報は、元にもどすことはできません。
この重要なワーキングメモリーですが限界があります。
- 一度に覚えられる項目は、だいたい5個くらい。
- 早口で話をされるとついていけず、途中で投げ出してしまう。
- わかりにくいことについては、注意を持続させることがむずかしい。
こうしてみると、思い当たる節がいくつもありませんか?
子ども達に指示をするときには、
- 細かく分けて、順を追って伝える。
- 模範を示したり、手がかりとなる情報を与える。
- 今どこをしているのかわかるように番号などを入れる。
- ゆっくりと話す。
- 復唱(リハーサル)をさせる。
などの点に注意をしながら、学校でも家庭でも子ども達に支援することが大切であることがよくわかりました。