1月17日(火) その1
「1.17を忘れない」地域防災訓練とともに、今年度は「東日本大震災」について学習しました。講師には
宮城県気仙沼市立鹿折小学校の元校長先生に、 遠方よりお越しいただき、低学年と高学年に分けて、
「あの日のこと・そして命」をテーマに、地震、津波、避難の様子や被災の状況、復興について、写真などを
見せていただきながら詳しいお話を聞かせていただきました。
〇火災で焼失した校舎が、50年にも渡る地域の人々の願いによって、やっとできた学校だったのに、
被災してしまったこと。
〇津波のあとには、家は見あたらず、がれきの山だったこと。
〇自らすべて手書きした卒業証書が、泥で汚れてしまったけれど、一枚一枚、きれいに拭いて、乾かして、
一生涯忘れないようにという思いから、 敢えてそれを手渡されたこと。
〇新築して6年しか住んでいない自分の家も、流されてなくなってしまったこと。
〇泣きながら余儀なく転校していった54人の子ども達のこと。
〇みんな無事だったのに、一時避難した場所で、車で迎えに来たおじいちゃんに引き渡した3人の子ども達が
おじいちゃんとともに車ごと流されて亡くなってしまったこと。
〇当時2年生2人が、行方不明のまま未だに見つかっていないこと。
〇復興については、地域の人達を元気にするため、運動会では手作りの玉での1000個玉入れや、100mも
ある綱の綱引きなど保護者や地域の人達とともに楽しんだこと。
〇今も仮設住宅が、校庭に建っていること。 など・・・
講師の先生の最後の卒業生に送った言葉を教えていただきました。『難きが故に尊し』(かたきがゆえに
とうとし)、自分の夢が目標が高ければ高いほど、難しければ難しいほど、成し遂げた時の喜びは大きい、と。
先生、ほんとうにありがとうございました。