2013年2月

・ 『教』 と 『育』  学校教育部 部長 幾田 喜憲

・ 近畿地区教育研究(修)所連盟研究発表大会に参加して 教育総合センター 研修担当 指導主事 寺田 忠司

・ みんなの特別支援教育をめざして 学校教育部 特別支援教育担当 係長 中井 正人

・ 教育情報コーナーへどうぞ

 教育総合センターだより No.127(PDF)

講話及び演習 「『聴いてもらった感』を感じさせる聴き方とは」
 
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 今回は、「『訊(き)く』と『聴(き)く』を上手に組み合わせ、子どもの心をキャッチする」方法について、講話と演習を行いました。

 研修開始直後は、「傾聴」するということに対して、研修受講者から「(会話が途切れて)沈黙になることが怖い」「答えを求めている相手に対して、どこまで聞き役に徹すればよいのか?」といった、率直な不安や疑問の声が上がっていました。

 しかし、いくつかの演習を行う中で「100%聴いてもらっている時は、たとえ会話がなくても、心の中でたくさんの言葉が生まれている。」「たくさん聴いて、それでも答えを求めていると感じたときは『何か、答えを出した方がいい?』と聞けばよい。」ということに、受講者自身が気づいていく姿が見られました。

 会場を出るときの先生方の和やかな表情が、とても印象に残る研修になりました。

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紀要50号 研究報告書 平成25年3月

・ 教育の情報化
 「 学校情報セキュリティに関する研修モデルカリキュラム開発 - 研修モデルの開発と評価 - 」

・ 国語科教育
 「 確かな言葉の力を育てる指導の研究 - 授業改善のあり方を考える - 」

・ 社会科教育
 「 社会科の基礎学力向上と小中の効果的な連携 - 授業における資料提示の工夫 - 」

・ 算数・数学科教育
 「 小中連携を軸に算数・数学的活動を考える 」

・ 理科教育
 「 主体性を持って科学的な思考,表現活動に取り組む - 理科学習指導の研究 - 」

・ 外国語活動・英語科教育
 「 子どもの学習意欲を高める小中連携の研究 - プロジェクト型学習を中心としたカリキュラムづくり - 」

・ 教育相談
 「 予防的・開発的教育相談 - こころの居場所を考える - 」

 平成24年度 研究紀要50号 (PDF)

 甲南女子大学人間科学部より伊藤 実歩子氏を講師にお迎えして、「評価」についての基本的な理論や学校現場での実践的な活用への手立てについて、専門的な立場からお話をいただきました。

≪ 内容 ≫
  講話 「評価を生かした授業づくり」

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初任者が苦労すること
 はじめに、「評価」を行う上で困ったことなどを受講者同士で意見を交流し、この1年で感じた課題を発表した。

 〈受講者からの発表〉
   ・ 学習への意欲や学力に差が見られ、どのように評価をすればよいか悩む。
   ・ 関心・意欲・態度の評価の仕方について色々と教えてほしい。 など 


形成的評価の方法 -カルテと座席表-

 カルテ
   子どもの具体的な様子や教師の解釈を書いた簡単なメモ。
   個々の様子を連続してとらえることができる。
 座席表
 カルテを2,3か月に一回つなぎ合わせ、子どもをとらえ直し、その子の全体的な把握・願い・手だて等を書き表したもの。
一人の児童生徒を全体とのかかわりの中でとらえることができる。

これらの評価は、関心・意欲・態度の評価にも使用可能である。

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「指導と評価の一体化」の背景にある学習理論

 ・ 「『×』が生まれてきた論理に目を向ける」(東井義雄氏の実践より)
 ・ 「○○ちゃん式まちがい」(斎藤喜博氏の実践より)
 ・ メタ認知を育成する機会を授業/カリキュラムに取り入れる     など

 受講者は、児童生徒の実態把握の仕方、児童生徒のつまずきを生かす授業づくり、児童生徒の自己評価の大切さについて学んだ。
 

≪ 感想 ≫
  • 1学期間、1年間を通じた評価の難しさを感じる時期であり、大変参考になりました。
    メモやカルテを取り続けることを意識しながら、来年につなげていきたいと考えます。
  • 児童生徒の間違えに対して、どうしたらそのように間違えることができるのかを考えさせる授業、また児童生徒の素朴概念に対応した授業など、評価の方法をたくさん教えていただきありがとうございました。
  • 評価については本当に難しく、いつも悩むところです。日々の記録を大切にし、児童生徒の能力や可能性、自信を伸ばすための評価をしていけるよう、努めていきたいと思います。

 

 

 センターでは年間2回の防災訓練を実施しています。本日は雨天のため、外への避難はしませんでしたが、センター内の全ての施設が参加し、真剣に訓練を行いました。

 実際に火災があれば日ごろ使用している階段は、防火シャッターが降ります。利用者の方は、センター職員の指示に従い、避難をお願いいたします。

 当日の利用者の方々は、少し驚かれたかと思いますが、安全のために取り組んでいますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
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地震を想定しての避難
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消火器を出して初期消火の訓練
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日ごろ見慣れない非常階段を使用して避難
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今日は雨のため集合は1階ロビーとなりました。
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消防署の方から訓練の講評をいただきました。

 

Ⅰ部  「これからの先生に望むこと」

  • 教育の意味と子どもたちとの関わり
  • 教育に必要なもの
  • あいさつ
  • ありがとう 励ましのことば
  • 伝えたいことは3つまで
  • 気持ちの持ち方
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Ⅱ部 地域学習発表会

 

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大成中学校区のお地蔵さんの謎

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六樋の謎
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尼崎市の美術
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尼崎の防災について
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尼崎北小学校と塚口中学校の校区
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校区の過去・現在・未来
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尼崎の各所を忍たまで紹介
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尼崎の博物館について
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尼崎の南北対決
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尼崎の地形について
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ベストプレゼン賞!(チーム大森)
教育長からのメッセージ
 ● プロの重みを感じてほしい
 ● 尼崎の子どもを好きになってほしい
 ● 仲間を大切にしてほしい

 次長からは、尼崎の地域について、発表チームよりも詳しい話が出てきて驚きと発見がありました。
 全てのグループが素晴らしい発表をしていました。
 初任者は尼崎のことをより深く知ることができたとおもいます。

 

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 教育の情報化研究部会の発表

 

 「学校情報セキュリティに関する研修モデルカリキュラム開発」の発表と伊藤准教授からは「教育の情報化」という視点で助言をいただきました。

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第2研修室 :
教育相談
「予防的・開発的教育相談」

 第1研修室 :
国語教育
「確かな言葉の力を育てる指導研究」

音楽室 :
社会科教育
「社会科の基礎学力向上と小中の効果的な連携」

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第2研修室 :
外国語活動・英語科教育
「子どもの学習意欲を高める小中連携の研究」

第1研修室 :
算数・数学教育
「小中連携を軸に算数・数学的活動を考える」

音楽室 :
理科教育
「主体性を持って科学的な思考、表現活動に取り組む」

 

h250206dotoku1.jpg 今回の研修講座は、立花中学校で行われる道徳の公開授業とタイアップして実施しました。
 
 1年生では「一冊のノート」を、2年では「リクエスト」を資料として、全学級で授業が行われました。
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 各学年で同じ資料を使って授業を行いますが、学級ごと担任の先生の工夫がなされ、それぞれの先生の個性が光ります。

 授業前半では、グループ交流を設定し、活発に意見が飛び交います。

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 研究協議及び指導助言では、道徳の目標や授業計画、展開の実際等について、具体的な内容を示しながら、分かりやすくご指導いただきました。

 

 ≪ アンケートより ≫

  • 同じ読み物でも、授業者のやり方で伝えている所に感心した。
  • 流れが分かる板書や一人ひとり一言ずつ発表しているのがいい感じでした。

※AMA-NET内に指導案と指導資料がありますので、ご活用ください。

 

【これからの鑑賞の授業づくりと評価にいて】
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 鑑賞指導と言語活動の充実を中心に「感じる豊かな心」を育てる必要性をお話しくださいました。

  「従来、鑑賞と言えば、・・・”音楽を聞いて感じたことを文章に書いて児童が表現する。それを教師が評価する。”こんな風にしていることが多くありましたが、こんな時、作文上手な児童が『A評価』になってしまいます。これでは、鑑賞評価の観点が違いますね。」と藤原先生は、お話しされました。
 
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    こんなところから、低学年の鑑賞授業において大切にしたいことを6つお話いただきました。

     (1) 感じたことを言葉で伝える 
     (2) 発言しやすい雰囲気作り
     (3) 身近な打楽器の音を聴き取る
     (4) からだ全体で感じ取る
     (5) 聴く視点と〔共通事項〕を関連づける
     (6) 聴き比べる

  「授業作りには、この題材で、この教材を使ってどんな力をつけたいのかを明確にすることが大事です。」と強調されます。

 園田南小学校の低学年の授業風景をもとに、授業づくりに大切なことや発問、評価の観点、評価方法など詳しく教授いただきました。

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 ≪ アンケートより ≫

  • 実際の授業のようすのDVDを見せて頂きながらの講座だったので、イメージしやすく、授業の流れも詳しく説明して下さり、とてもわかり易かったです。
  • 中・高学年の具体例も、次回教えていただけるとうれしいです。それまで、自力で今日の学びをもとに工夫して指導していきたいです。
  • 教師自身が楽しんで授業をするという気持ちが大切と改めて感じました。
     

 

 1.研修のねらい : 国語科における評価について

   国語科の評価の実態を振り返ることから始めた本研修。受講者は、同一作品であっても、評価基準やその捕まえ方によって、評価に微妙な差異が生じることに気がついた。

  「どうすれば、この差異を縮められるのだろう」

 評価の大きな壁である。実際に、評価規準から具体の基準を設定して児童がつくった「かるた」4作品の評価を通して評価に大切なことを見つけていった。その上で、公開授業を見るに至った。

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2.公開授業研修 : 書くこと

園田南小学校3年の公開授業

目標:読み札をよりよい表現に直すことができる。

「よりよい」という表現を具体化することで評価がしやすくなる。

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  1. 体言止め
  2. 山場を意識した読み札づくり
  3. 読み札の作成枚数

を具体の基準に設定し、児童と教師ともに理解した上で、授業(学習)に取り組んでいた。

発言やその取組から主体的な児童の姿が見られた。

 3.事後研修

 (1)  授業を振り返って     
 (2)  国語科における評価について

 「私なら・・・ここの評価は、ひとつだけにとどめておきます。」などの活発な意見や質問がみられ、有意義な研修となった。

 冒頭の課題でもあった、評価の微妙な差異を限りなく少なくするには、指導する教師同士が、学習指導要領と児童の実態を見通した中での話合いが不可欠であることに気づいた。また、教師が具体的な目標を示し、児童もその目標を持つことが、評価の具体につながることがわかった。
 

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 ≪ アンケートより ≫

  • 評価について曖昧に考えていた部分がはっきりして、すっきりしました。
  • 評価基準をきちんと決めることが、子どもの力を伸ばすことになると実感しました。
  • 評価するために具体的な指導が不可欠であると感じました。
  • 公開授業された長尾学級は、すばらしいクラスでした。刺激になりました。 

 

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 中央中学校の数学科「空間図形」の授業を公開していただきました。

 本時では、「柱体や錘体の表面積の求め方を理解し、求めることができる」を目標に授業を展開します。

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 表面積、側面積、底面積の言葉の意味を理解させながら、表面積の求め方に迫っていきます。

 机間指導を行いながら、細やかな指導を実践します。

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 円錐の表面積を求めるためには、おうぎ形の面積を求めなければなりません。

 円の面積の割合を考えるとき、簡単に求めるためにはどんな工夫ができるか、ヒントを出しながら、考えさせます。

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 研究協議及びグループ交流会では、熱心に意見交流しました。

≪ アンケートより ≫

  • 同期の人とざっくばらんに話せてよかったです。
  • グループ交流することで、いろんな意見を知ることができ、よかったと思います。
  • グループ討議だと、気軽に話せるのがよかった。
  • 交流会で、他校の様子が分かりよかった。 

 ※AMA-NET内に指導案や資料(算数を好きにさせる指導のコツ・系統表)がありますので、ご活用ください。

 

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 大庄小学校の道徳(みんなのニュースがかり)の授業を公開していただきました。


 仕事に向き合おうとする道徳的実践意欲を育てることをねらいとして、授業を展開しました。

 (授業前、先生に囲まれて緊張してるかな?)

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 資料を範読する場面では、指で押さえながら黙読をします。

 道徳の時間では、机も意見を交流しやすいように、コの字型に配置して授業に臨みます。

 1年生ならではの細やかな指導で集中していきます。

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 主発問に対して、

 「みんなが喜んでくれたことが嬉しい。」
 「みんなが元気になってくれた。」
 「がんばったかいがあった。」
 「自分も友だちを元気づけたい」 等、

 熱心に発表する姿がありました。

h2501243n134.jpg 研究協議及び交流会では、グループに分かれて、さまざまな意見を交流しました。

≪ アンケートより ≫

  • 先生の内容が深まるよう工夫されていたことが良かった。
  • 子どもの意見に対して否定せず最後までしっかり聞いていこうと思った。
  • 同期のみんなは、大変な思いをしていると思うと、がんばろうという気になりました。

 

 
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