本研修は、初任者の選択研修の一つでもあり、市内中学校より20名の初任者が受講しました。 園田東中学校にて公開授業を参観し、授業づくりについての考えや今までの実践を交流しました。 同期の熱意ある実践に感銘を受け、今まで以上に指導者としての力量を高めるべく、初任者は気持ちを新たにしていました。 ≪ 内 容 ≫ - 教材研究
- 公開授業 教 科 第1学年理科 「物質の姿と状態変化」
- 研究協議
≪ 教材研究 ≫ - 一人一人が授業の展開を考える
公開授業参観前に、本時の目標に即した授業の展開を一人一人が考えました。他教科の教員も教科書や指導書の内容を何回も読み返しながら、理科の担当教員としてどのような授業を行えばよいのかを熱心に考えていました。個人の考えを、ペア(2人)、グループ(4人)と段階的な話し合いで深めつつ、最終的に各グループの発表を行い、全体で意見の交流をしました。
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≪ 公開授業 ≫ - ふくらんだエタノールはどんな感触?
熱湯を使うので、安全に配慮し、軍手や安全めがねを使用しての演示実験です。おそるおそるふくらんだエタノール入りの袋をさわる生徒。触ったとたんにその弾力に驚きの声が上がりました。
| - エタノールの状態変化を粒子モデルで考える
各生徒が考えた粒子モデルを実際にiPadに入力させ、プロジェクターで投影。一人一人の異なるモデルが次々と飛び出し、生徒たちは興味津々。さて、どのモデルが正しいのかな。真剣な眼差しで、解説を聞く姿が印象的でした。
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≪ 研究協議の指導助言より ≫ - 事前の教材研究が大切
「この授業で何を教えるのか」「安全で確かな実験結果が得られる実験」など、生徒の実態を正確に把握し、教材から得られる知識をどう指導していくのか、事前の教材研究が大切となります。 - ICTの効果的な活用
「生徒の興味・関心を引き出す」「時間短縮による個別指導の充実」「動画による視覚情報の充実」など、効果的にICTを活用することで得られる成果があります。
≪ 感想より ≫ - 他教科の教材研究はとても難しかったですが、グループワークで意見交換をする中で自分の考えが“進んで”いくのも実感できたのでよかったです。実験をたくさん取り入れようと考えておられる授業に対する思いも伝わってきたところが良かったです。
- 現代的というか、教科書や黒板は殆ど使わず、iPadと先生の作ったプリントで吉田先生独自の授業をされているなと思いました。
- 大変よい刺激を受けました。生徒がワークシートに自分の考えたモデルを記入し考察も自分の言葉で一生懸命書いていることに関心しました。考える時間をしっかりと与え、先生の話を聞くとき、考えるとき、発表するときとメリハリをつけ、時間配分を日頃からよく練られている成果だと思いました。勉強になりました。
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