日新中学校の校則
日新中学校の「校則」についての考え方
日新中学校では、「こども基本法」の成立に合わせて、子どもの意見を表明する機会の確保等を念頭にして、何よりも子どもの命を守ることが重要であり、安心して楽しく通うことのできる学校の環境整備に取り掛かっています。
令和4年度より、校則検討委員会を立ち上げることによって、全校生徒の代表者として生徒会執行部を明確に位置付け、この会議の一員として「自分達の学校を自分たちの手で良くすること」を目的に委員会を推進しています。
結果、校則の課題(当事者意識)に全校生徒が直接かかわりながら検討できる体制づくりと整備を進めてきました。内容的には試行的な要素が多く課題も多分にあるため、今後もPDCAサイクルで改善を進めます。
令和5年度より、子どもたちが「自分たちの手で学校生活を良きものとするため」に声を上げることができる機会や変化を実感できる体制づくりを進めること、子どもたちが主体的に取り組み自治活動を経験できる貴重な機会となれるよう環境整備を進めています。
例えば、子どもが主体的に意見を表明する機会として「専門委員会」を位置づけ、子どもの声を集約できる場面や機会を増やす体制に変更しました。
生徒会執行部主導で、校則の意義や内容について全校生徒が主体となって考えること、学級討議や専門員会を経て校則検討会議で見直しを行うことになります。
結果、学校を良きものとするために必要と判断した内容に関しては、生徒会執行部から全校生徒への説明を果たすと同時に、試行期間を設けることによって課題を集約し最終的な判断を進める体制となります。
中学校では、各種儀式的行事・トライやるウイーク・地域との交流会・進路(面接や試験)があります。学校生活の中で清潔感を保ちマナーを習得することやTPOに合わせた生活スタイルを自己管理することは大切な経験となります。そして自己選択できることは10年以内に社会に出る準備として必要な力となります。
日新中学校では、令和4年度より生徒指導委員会から、個別の支援体制の必要性が高まることにより生徒支援委員会に名称を変更し支援体制を整えています。
令和5年4月より、身なりに関する内容を校則で規定するのではなく、「身だしなみ」として定めることに変更しました。
<日新中学校の校則>
校則として規定する内容は、下記の①~⑤が基本となります。
① 校時表(時間割)
一日の計画を自己管理することを目指す。
② 他者を理解し尊重する人権意識を持つこと
個性を互いに認め合い、学び合い、助け合い、教え合うインクルーシブな環境を目指す。
③ 自他ともに「命」を大切にすること
何よりも命を守ることを最優先とする。
④ 清潔感とTPOを心得ること
地域との交流や連携、進路の妨げにならない、清潔感のある身だしなみを習得することを目指す。
⑤ 他者に迷惑をかけないこと
自己都合によって他者の権利を侵害しない。
身だしなみについて
(1)頭髪について
頭髪は、清潔感があり、学校生活に支障のないものを心がける。
[身だしなみの基準]
① 前髪は、手で押さえない状態で目にかからない程度とする。
② 前髪が目にかかる場合は、黒・茶・紺のヘアピンでとめる。ヘアピンは飾りのついていないものとする。
③ 髪全体は肩につかない程度として、長い場合は、黒・茶・紺の目立たない色のゴムで学業に支障のないように結ぶ。
セットするのに、必要以上に時間がかかるお洒落目的のものは控える。
④ 奇抜なヘアスタイルはしない。
⑤ パーマ・染色など、自然の状態を損なうようなことはしない。
⑥ 整髪料の使用はしない。
(2)服装について
服装は、男女とも身体の大きさに適した標準服を正しく着用する。
1)夏服
① 半袖カッターシャツ(白無地)またはポロシャツ(サックスブルー)。
② 夏用スラックスまたは夏用スカート。スラックスを着用する時は、ベルトを着用すること。
ベルトは黒で、標準的なもの。高価な物や華美な物(金属や穴が全面的にある物)は禁止。
③ ネクタイまたはリボン(着用は自由)。
④ 白・ベージュ・グレーの肌着(無地)を着用する。
※色つきの肌着は見えないように着用する(Ⅴ首、U首など)。
2)冬服
① 学校指定の制服
② 長袖カッターシャツ(白無地)またはポロシャツ(サックスブルー)。
③ 冬用スラックスまたは冬用スカート。スラックスを着用する時は、ベルトを着用すること。ベルトは黒で、標準的なもの。
高価な物や華美な物(金属や穴が全面的にある物)は禁止。
④ ネクタイまたはリボン(着用は自由)。
⑤ 白・ベージュ・グレー・黒・紺の肌着(無地)を着用する。
※色つきの肌着は見えないように着用する(Ⅴ首、U首など)。
3)防寒着・防寒具について
① 各自の体調に合わせて、Vネックのセーターやベスト(白・黒・グレー・紺の無地)を着用しても良い。
② マフラー・ネックウォーマー・手袋を着用しても良い。
※登下校時のみ。教室で脱着する。
③ 学校指定のウィンドブレーカーまたはウィンドブレーカー(上着)などの防寒着を着用しても良い。
※登下校時の着用を基本とするが、各自の体調に合わせて教室での着用も認める。
※部活動で使用しているウィンドブレーカーも可。
※式典(始業式・終業式・修了式・離任式・着任式・対面式・入学式・卒業式)の時には着用しない。
(健康上必要な場合は認める)
※体操服登校の時は、体操服・学校指定ジャージが優先。それでも寒い場合は着用しても良い。
④ 各自の体調に合わせて、うすだいだい色のストッキング及び黒色のタイツを着用しても良い。
※ストッキング、タイツの上に、靴下を着用する。体育の授業の時はストッキングやタイツを脱ぐ。
4)服装についての注意事項
① 極端に小さかったり、大きかったりする標準服の着用はしない。
(入学初期の大きめに関しては例外。)
② 変形制服は着用禁止。
③ カッターシャツやポロシャツはスラックスのベルトやスカートのウェストが見えるように中にしっかり入れる。
④ スカートはへその位置くらいで着用する。無理に高い位置や低い位置ではかない。
⑤ スカートのすその位置は、膝のお皿が隠れるようにする。ただし長すぎたりしない。
※入学時に大きめを購入して長いのはこの限りではない。
⑥ 式典の時には、白のカッターシャツを着用する。
⑦ ブレザーを着用する時は、ブレザーの1つ目のボタンを必ずとめる。
⑧ 式典でブレザーを着用するときは、ネクタイまたはリボンを着用する。
⑨ ネクタイを着用するときは、きちんと結ぶ。
⑩ ブレザーの下に半袖のカッターシャツやポロシャツを着用してもかまわない。
5)名札
① 左胸のポケット部に名札(右が校章・左が組章)をつけること。
② 委員バッジや生徒会役員バッジは校章と組章の間の上部につけること。
6)靴下
① 白・黒・紺色で無地のもの(くるぶしソックス可)。
白色で底に黒・紺・グレーの色がついている汚れ対策の靴下も可とする。
② 式典の時には白色を着用すること。
③ ルーズソックスは着用しない。
④ ワンポイントは、スポーツメーカーのロゴで側面についているもののみ可。
7)靴(くつ)
白無地のひも靴で、運動ができるもの。
8)衣替え
衣替え期間は設定しません。個人の体調を考えた服装をするようにしてください。
(3)持ち物について
1)かばん
学校指定のかばんを持参すること。
2)お金
① 不必要に多額のお金を持ち込まないこと。
② 用品購入や部活動の部費など、お金を持参する場合は、必ず登校後すぐに担当の先生に渡す。
渡せなかった場合は、担任の先生へ朝学活時に預ける。
3)本について
① 昼読書や休み時間などに利用する本の持ち込みは、図書室で貸出しているものに準ずるものとする。
(文庫本・小説など)
② 図書室で貸し出していないもの(雑誌・漫画など)は持ってこない。
4)自転車の使用について
① 自転車通学は禁止。
② 平日に部活動などで使用する場合は、顧問の先生の許可のもと、自転車を押して登校する。事前に顧問から
登校時間、自転車の置き場を確認しておくこと。休日に部活動で使用する場合は、顧問の指示に従う。
③ 必ず自転車乗用に関する保険に入ること。
④ 部活動などで使用する場合は、できるだけヘルメットを着用すること。
⑤ 許可のない自転車通学を発見した場合は学校で預かり、保護者へ返却します。
(4)その他
① すべての持ち物には必ず名前を書くこと。
② かばんには、1つだけキーホルダーをつけてもかまわない。大きさは生徒手帳の大きさ程度とする。
ただし、先がとがっていたり危険性のある物はつけない。
③ かばんなどへの落書きはしない。
④ 学校生活に不要な物(スマートフォン・ゲーム機等の電子機器類、漫画、トランプ等のカードゲーム、おもちゃ等)は
持ち込まない。
⑤ 化粧、マニキュア、装飾品はしない。ピアスの穴を開けてもいけない。
⑥ まゆ毛を極端に細くしたり、抜いたりしない。
最後に
令和5年度以降も、生徒会執行部主導となって、校則の意義や内容について全校生徒が主体的に考える機会を設けること、子どもたちが「自分たちの学校を自分たちの手で良くする」声を上げることのできる体制を整え、必要なマナーを検討し改善できる体制を進めます。
具体的には、年1回の生徒総会だけではなく、定期的に開かれている専門委員会や学級討議の場で「身だしなみ」に関する意見を表明できる体制を構築します。